PHP基礎 第2回 『変数とデータ型』

こんにちは。 PHP基礎 は、プログラミング言語「PHP」を独学で学習するためのコンテンツとして、株式会社NEUGATEの教育事業部が作成しています。

この講座は、プログラミングの知識がゼロでも、イチから学習することができます。
何度も見返すことができますので、焦らず少しづつ覚えていきましょう。

この記事はシリーズとなっていますので、<<初回から観覧したい方はこちら>>からご覧ください。


今回は、 PHPの変数とデータ型について学習します。

目次

変数とは

変数は小学校の算数でも取り扱っているので耳にしたことがある方が多いと思います。

x = 3
y = 7
x + y = 10

上記の式 x,y のことを変数と呼びます。
値を入れることができる箱のようなもの です。

xやyはあくまでも変数についている名前で、実際にはx,yと違う中身(値)が入っています。

PHPでの変数作成方法

PHPで変数を作成する際の構文

$変数名 = 値

変数は以下の順で動かします
①名前を付ける
②値を入れ込む
③使用

今後コードを読む際に「$」が出てきたら、変数(値を入れるための箱)を作成していると思っていただければOKです。

変数名の命名規則

変数名は基本的に自分の好きなものを付けて良いとされています。
しかし、プログラミング言語は世界中のエンジニアが使用するものなので最低限のルールが設けられています。
おまけとして、開発現場で生まれた慣習も掲載しますので参考にしてください。

ルール(守らないとエラーになる)

①大文字と小文字は区別される
$name, $NAME, $Name はそれぞれ別の変数として扱われます。

②使用できる記号
変数名にはアンダースコア(_)のみ使用できます。

✕ $data_id
✕ $data-id

③先頭はアルファベット、もしくはアンダースコア(_)から始める
数字は先頭で使用することができません。

〇 $name01
〇 $_name
✕ $01name

④予約語は使用できない
予約語とは、プログラミング言語を構成するために使用されているキーワードです。
ペットの犬(ゴールデンレトリーバー)に「ゴールデンレトリーバー」という名前を付けると、ややこしくなることが想像できますね。プログラミングの世界ではそれを防ぐため、すでに言語を構築する際に使用されているキーワードは予約語として指定されています。

PHPの予約語一覧はこちら

慣習(現場現場でつくられた暗黙のルール)

①変数名は英語で
変数名は日本語で作成することもできます。
しかし、文字化けの原因になりかねませんので日本語で記載しないようにしましょう。

✕ $誕生月 = 7

②複数単語を使用する際には
変数名をつける際に $name のように1単語ではなく namelist 複数単語で変数を作成する場合の命名規則が複数パターン存在します。今回はよく使用されている2種類を紹介。

<スネークケース>
単語間をアンダーバー(_)で区切る方法。

$name_list

<ローワーキャメルケース>
2単語名目以降の先頭を大文字で書く方法。

$nameList

結局どうすればいいの?

エラーが出てしまいますので最低限ルールは守りましょう。
慣習については、初めから全て覚えなくても大丈夫です。
現場に出てチーム開発をする際は 組織ごとに「コーディング規約」という指針があります。なので、それに従ってコードを書いていきましょう。

コーディングをする際に大切なのは一貫性です。
自分一人でコードを書くときはこの方法で書いていく!という
自分なりのコーディング規約を決めるのも良い練習になりますよ。

変数の特性

変数は使いまわし、上書きができます。
どちらも算数で学習したものですが、プログラミングを始める前にもう一度復習しましょう。

使いまわし

以下のように、変数は1度作成すれば何度も使用することができます。

<?php

$number = 2

echo $number
echo $number
echo $number
echo $number

?>

実行結果

2
2
2
2

上書き

以下は、同じ名前の変数の上書きを行っています。
一度上書きをすると、以前入っていた値はなくなり、新しい値のみ呼び出すことができます。

<?php

$number = 2
echo $number

$number = 58
echo $number


?>

実行結果

2
58

データ型

データ型とは、変数の中身の種類のことを指します。数値の1,2,3や文字列の”こんにちは”などです。
データ型ごとに扱いが変わります。
PHPにのデータ型は全部で8種類ほどありますが、今回は基本を学習する際に使用するもの4つを記載します。

整数型

整数とは、「5」「1000」「-2」など小数点以下を含まない数値のことを指します。
整数を扱うデータ型のことをint(イント)型と呼びます。

浮動小数点数型

浮動小数点数とは、主に小数点を含む数値を表現するときに利用される、数値の表現方法の一つです。
浮動小数点数を扱うデータ型のことをfloat(フロート)型、double(ダブル)型と呼びます。
このふたつの違いについては初めは理解せず問題ありません。

<?php

//var_dump() を使用すると、カッコ内に入れたデータの方が表示されます。

$number = 2
var_dump($number)    //int(2)

$number02 = 10.53
var_dump($number)    //float(10.53)

?>

文字列型

文字列とは、「こんにちは」「abc」などを指します。
整数を扱うデータ型のことをstring(ストリング)型と呼びます。

文字型として値を入力する際は ‘ ‘(シングルクォーテーション)もしくは ” “(ダブルクォーテーション)で文字列を囲みます。

<?php

//エラー
$name = さとう

//成功
$name = "さとう"

?>

論理型

論理値とは、「true」「false」の値を指します。
論理値を扱うデータ型のことをbool(ブール)型と呼びます。

こちらに関してはiこちらで詳しく解説していますので、この連載を読み進めながら理解していきましょう。

まとめ

今回は変数、データ型について学習しました。

変数 → 値を入れることができる箱のようなもの
データ型 → 変数の中身の種類

どちらも今後の学習の基礎となりますので、一度で覚えきれない方は何度か見返して復習を行いましょう。

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