C言語基礎 第9回 『実行制御(繰り返し)』

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この記事について

C言語基礎 第9回は実行制御の中の反復処理の機能である、繰り返し文について学習していきます。「繰り返し文」というプログラミングにおける重要な概念について、C言語での書き方を詳しく解説しています。特定の処理を複数回行うことが必要な場合、繰り返し文を使って効率的にコードを書く方法を学ぶことができます。
具体的には、for文とwhile文の使用方法、それらの違い、さらにはbreak文とcontinue文を使った繰り返しの制御についても触れています。初心者から中級者までのC言語プログラマーにとって、コードの効率性を向上させるための有用な内容となっているので繰り返し読んでみてください。

1. 繰り返し文とは

プログラミングにおいて、同じ処理を何度も繰り返す必要がある場合、その都度コードを書くのは非効率的です。そのための制御構造が、繰り返し文(loop)です。繰り返し文を使うと、同じコードブロックを特定の条件を満たす限り、何度でも実行することができます。

C言語では、主に以下の2つの繰り返し文が提供されています

– for文:あらかじめ指定した回数だけ処理を繰り返します。(〇〇回繰り返す)
– while文:指定した条件が真(true)である限り処理を繰り返します。(〇〇の間繰り返す)

それぞれの繰り返し文について詳しく見ていきましょう。

for文

for文は、あらかじめ指定した回数だけ処理を繰り返すための繰り返し文です。初心者にとっては少々複雑に見えるかもしれませんが、一つ一つの要素を理解すれば簡単にマスターできます。

for文の基本的な書き方は以下のようになります

for (初期化式; 条件式; 更新式) {
    // 繰り返し実行する処理
}

以下に、for文を使用して1から10までの数字を出力する例を示します

for (int i = 1; i <= 10; i++) {
    printf("%d",i);
}

上記のコードを実行すると、次のように1から10までの数字が順に表示されます

1
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3
4
5
6
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10

while文

while文は、指定した条件が真(true)である限り処理を繰り返すための繰り返し文です。for文とは違い、while文は繰り返しの回数があらかじめ決まっていない場合や、ある条件が満たされるまで繰り返す必要がある場合に使用します。

while文の基本的な書き方は以下のようになります

while (条件式) {
    // 繰り返し実行する処理
}

以下に、while文を使用して1から10までの数字を出力する例を示します

int i = 1;
while (i <= 10) {
    printf("%d",i);
    i++;
}

上記のコードを実行すると、次のように1から10までの数字が順に表示されます

1
2
3
4
5
6
7
8
9
10

break文とcontinue文

繰り返し文の中で、特定の条件下で繰り返しを中断したり(break文)、現在の繰り返しをスキップして次の繰り返しに進んだり(continue文)することができます。

以下に、break文とcontinue文の使用例を示します

for (int i = 1; i <= 10; i++) {
    if (i == 5) {
        break; // iが5のとき、繰り返しを中断する
    }
    if (i % 2 == 0) {
        continue; // iが偶数のとき、次の繰り返しに進む
    }
    printf("%d",i);
}

上記のコードを実行すると、次のように1から4までの奇数が順に表示されます

1
3

まとめ

繰り返し文は、同じ処理を複数回実行するための重要な制御構造です。
for文とwhile文を使いこなすことで、特定の回数や条件下で処理を繰り返すことが可能になります。また、break文とcontinue文を使うことで、繰り返しの制御をより細かく、より柔軟に行うことができます。
これらの概念を理解し、適切に使用することでより効率的なプログラミングが可能になっていきます!

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この記事を書いた人

株式会社NEUGATEは、都内で企業研修や職業訓練を運営している会社です。主に、IT系の教育事業に力を入れています。
この記事は、株式会社NEUGATEの教育事業部が執筆をしています。

企業ホームページ:https://neugate.co.jp/

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