C言語基礎 第4回 『変数』

目次

変数と型

初めに

プログラミング言語で変数と型は非常に重要な概念です。C言語では特に変数と型の理解が基礎となります。 C言語基礎 第4回では、C言語の変数と型について初心者の方に分かりやすく説明します。

ここで変数と型についてきちんと理解することが今後のC言語の理解に深く影響してきますので皆さん頑張りましょう!

変数とは

変数とはプログラム中で値を格納するためのメモリ上の場所です。変数には名前がありその名前を使って値を取得したり変更したりすることができます。
値とは数字の「100」や文字の「A」や「SE-Media」などのことです。
変数を値を入れて一時的の補完できる箱とイメージするのがいいでしょう。

例えばプログラムの最初にユーザーにキーボードで数字を入力してもらいプログラムの最後に入力された数字を表示するプログラムを作ったとします。
この時初めに入力された数字をどこかに保管しておかなければいけません。そこで使うのが変数です。入力された数字を変数に入れて保管しておけば表示したいときに変数の中から数字を取り出せばいいわけです。

変数はコードの中でいきなり使うことはできません。必ずコンピューターにどういう名前の変数を使うのかを宣言しなければいけません。
以下のように変数を宣言する(用意する)ことができます。
int age;
このコードでは、「age」という名前の変数を宣言しています。この変数は整数型(int)の値を入れるために使われます。変数を宣言することで、その変数名を使って値を取り出したり入れたりすることができます。

型とは

型とは、変数にいれられる値の種類を示すものです。C言語には様々な型があり、よく使われるいくつかの型について説明します。

int(整数型): 整数値を表します。例えば、3や-10などの整数はint型の変数に入れることができます。

double(浮動小数点型): 小数点を含む数値を表します。例えば、3.14や-0.5などの小数はdouble型の変数に入れることができます。

char(文字型): 一つの文字を表します。例えば、Aやbなどの文字はchar型の変数に入れることができます。

これらの型は、変数の宣言時に使用されます。例えば、以下のように変数を宣言する際に型を指定します。
int age;
double pi;
char grade;
このコードはint型のageという名前の変数を宣言し、
float型piという名前の変数
を宣言し、char型のgradeという名前の変数を宣言しています。

変数の代入と初期化

変数への代入

初めに変数には値を保管できる(代入できる)といいました。変数へ代入の方法はこのようにします。
int age;
double pi;
char grade;

age = 20;
pi = 3.14;
grade = 'A';
まず必ず初めに変数を宣言します。
その後、

変数名 = 値;

このように書いて代入を行います。これで変数に値を代入来ることができました。
コードで使用している「=」は数学では「等しい」という意味ですがプログラミングでは「右辺の値を左辺に代入する」という意味になります。

そして一つ注意が必要なことがあります。
それはchar型に文字を入れるときは入れたい文字を'(シングルクォーテーション)で囲むことです。
画面に表示するprintfを使用したときは"(ダブルクォーテーション)を使いましたが間違えないように注意しましょう。また、char型に入れられるのは1文字だけです。このように書くとエラーとなります。
char grade;
grade = 'AB';

変数の初期化

次は変数の初期化についてお話します。
変数に値を入れるには変数を宣言してから値を入れていましたが、これらを一度に行うことができます。
int age= 20;
double pi= 3.14;
char grade = 'A';
このように書くことで変数の宣言と代入を一度に行うことができます。
こうしたほうがコードを書く量が少なくなり見やすくなりますね。

変数の表示

変数の表示

変数に値を入れることはできましたが入れただけでは意味がありません。
入れた値を取り出せなければいけません。
第3回で紹介したprintf()関数を使用すると、変数の値を取り出して画面に表示することができます。
#include <stdio.h>

int main(void)
{
    int age = 25;
    printf("My age is %d\n", age);

    return 0;
}
今まで数字を書いていた場所に変数を書くだけで表示できます。

前回小数を表示するときは「%f」を使用しました。double型の小数を表示するときも「%f」を使用します。

そして文字を表示するときは「%c」を使います。
#include <stdio.h>

int main(void)
{
    int age = 25;
    float pi = 3.14;
    char grade = 'A';
    printf("My age is %d\n", age);
    printf("pi is %f\n", age);
    printf("grade is %c\n", age);

    return 0;
}

変数の上書き

既に宣言されている変数の値を上書きすることもできます。上書きする際には、単純に新しい値を代入するだけです。
int age= 20;
age = 21;
変数の上書きをするときは

変数名 = 値;

のように書けばOKです。
この時変数名の前の型名を書いてはいけません。エラーになります。

まとめ

今回は変数についてお話ししました。
  • 変数を宣言するときは型名と変数名を書く
  • 変数宣言と同時に変数に値を入れたり後から代入・上書きも可能
  • プログラミングでの「=」は「等しい」という意味ではない。
次回は変数名と変数の方について深堀していきます。
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この記事を書いた人

Hirotakaのアバター Hirotaka システムエンジニア

じぶんノート株式会社所属。

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