Python とは
Python は「インタープリタ型」の「高水準言語」であり、「汎用プログラミング言語」です。いきなり専門的な用語が出てきてしまい戸惑ってしまうかもしれませんが、1つずつ用語を紐解いていきましょう。
・インタープリタ型 … インタープリタ型とは、プログラミング言語で書かれたソースコードを逐次(1行ずつ)解釈しながら実行するプログラムのことです。「逐次(1行ずつ)解釈する」とは、プログラムコードを1行ずつ機械語(0か1で情報を表現するコンピュータが認識できる形式)に変換して実行していくことを指します。
・高水準言語 … Pythonはいわゆる「高水準言語」と呼ばれるプログラミング言語です。「高級言語」とも呼ばれ、「低水準言語」と対比して用いられます。高水準言語とは、人間が理解しやすいように作られた言語のことで、現在世の中で知られている C、C++、Java、PHP、Ruby などのプログラミング言語はおおよそ「高水準言語」に分類されています。
・汎用プログラミング言語 … 特定の用途に特化しないプログラミング言語の総称です。「ドメイン固有言語」と呼ばれる特定のタスク向けに設計されたコンピュータ言語と対象の語として用いられます。「ドメイン固有言語」には、データベースへの問い合わせを行う言語である「SQL」などが含まれます。
他にもPythonの特徴としてあげられる要素は、
・シンプルな構文 … Pythonの構文は読みやすく直感的であり、初心者にも学びやすいといわれています。コードのブロックがインデント(空白)によって区別されるため、ブロックの構造が明確です。
・豊富な標準ライブラリ … Pythonには多くの「標準ライブラリ」が含まれています。「標準ライブラリ」とは、コンピュータにPythonをインストールした際に最初から備え付けられている「便利ツール」のようなものです。ファイル操作、文字列処理、データベースアクセスなど様々なものが用意されています。
・多用な用途 … Pythonはウェブアプリケーション開発、デスクトップアプリケーション、データ分析、人工知能(AI)など、さまざまな分野で広く使用されています。
環境構築
Python のインストール
下記の公式ページからインストールします。
使っているPCのOSに合わせたものをインストールします。Windows用、MacOS用などインストールするものが異なるためご注意ください。
インストーラがダウンロードし終わったら、エクスプローラの「ダウンロード」項目から起動させましょう。
インストーラを起動させると下記の画面が出てくるため、「Add python.exe to PATH」の項目にチェックを入れてから、「Install Now」をクリックします。
インストールが無事完了すると、下記の画面が表示されるので、「Close」をクリックして終了です。
動作確認
Pythonが正しくインストールされたか、コマンドプロンプトで確認します。
アプリ検索で「cmd」と打ち込むと「コマンドプロンプト」というアプリが出てくるので、起動します。
「python」と打ち込みEnterを押します。
この画面が出てきたら正しくインストールされています。ちなみに、「python」というコマンドは「スクリプトモード」でPythonプログラムを入力するためのコマンドです。スクリプトモードでPyhtonを起動させると、一番最後の行の「>>>」以降でPythonコードを入力して実行することが出来ます。試しに「print(“Hello python!”)」と打ち込んでみましょう。
Pythonのインストール、動作確認の作業はここまでです。
vscodeのインストール
コマンドプロンプトでPythonコードを入力するよりも、より効率的なツールを使ってコーディングを学んでいきましょう。今回はvscodeをインストールしてみます。こちらについては下記の記事を参照してください。
vscodeのインストールが完了したら、Pythonコードを打ち込めるように設定しましょう。まず、デスクトップで新しいフォルダを作成します。名前は「python_lesson」にします。
次に、vscodeを起動させましょう。このような画面が出てくるはずです。
左上の「File」をクリックし、「Open Folder」をクリックします。その後、先ほどデスクトップに作成した「python_lesson」を選択しましょう。左側の表示が下記のようになったでしょうか。
この状態でもう一度「File」をクリックし、今度は「New File」をクリックします。ファイル名を作成する画面が出てきますので、「sample.py」と命名してファイルを作成してみてください。ここでファイルの拡張子である「.py」を記述し忘れると、Pythonコードを書くためのファイルとしてコンピュータが認識してくれないため注意してください。無事ファイルが作成できると次のような画面になります。
ためしにさきほどコマンドプロンプトで入力したコードを書いて右上にある実行ボタン(▷のマーク)を押してみます。
これでvscodeの動作確認も完了です。
次の回からはガシガシPythonコードを書いていきましょう!
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