ファイル・フォルダの作成・削除・名前変更

こちら の記事 では、 Python でファイルを作成してデータを書き込んだり、逆にファイルからデータを読み込んだりする方法をご紹介しました。今回は標準ライブラリの「osモジュール」を使用し、フォルダの作成や削除、ファイルの削除や名前変更などの方法をご紹介致します。

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フォルダの作成

Python を使用して、フォルダを作成します。
フォルダの操作を行いますので、新規に作業フォルダを作成してから操作を行う事をお勧め致します。

フォルダの作成は「os.mkdir(”フォルダのパス”)」で行います。
作業フォルダの直下に、以下の内容でmkdir.pyを作成し、実行してみてください。

import os
os.mkdir("testdir_1")
os.mkdir("testdir_2")
print("Completed")

実行してみると、ターミナルに以下の内容が出力されます。

Completed

ターミナルにはprint文で指示した「Completed」しか出力されません。
では、mkdir.pyが存在するフォルダを見てみましょう。

os.mkdir()で指示した”testdir_1″と”testdir_2″のフォルダが作成されています。
ターミナルには作成のログが出ない点に注意してください。

フォルダ・ファイルの名前変更

フォルダ・ファイルの名前変更は
「os.rename(”変更前フォルダ・ファイルのパス”,”変更後フォルダ・ファイルのパス”)」で行います。
作業フォルダの直下に、以下の内容でrename.pyを作成し、実行してみてください。

import os
os.rename("testdir_1","testdir_1_rename")
print("Completed")

ターミナルにはmkdir.pyの時と同様、print文で指示した「Completed」しか出力されません。
では、rename.pyが存在するフォルダを見てみましょう。

os.rename()で指示した”testdir_1”のフォルダ名が”testdir_1_rename”に変更されています。
“testdir_2″は変更指示を行っていない為、変更されていません。

今回はフォルダの名前変更を行いましたが、ファイルでも同様の方法で名前変更が可能です。ファイルの名前変更を行う際は、ファイルの拡張子まで含めて指示する必要がある点に注意してください。

フォルダの削除

フォルダの削除は「os.rmdir(“フォルダのパス”)」で行います。
作業フォルダの直下に、以下の内容でrmdir.pyを作成して実行してみてください。

import os
os.rmdir("testdir_1_rename")
print("Completed")

ターミナルには前回同様、print文で指示した「Completed」しか出力されません。
では、rmdir.pyが存在するフォルダを見てみましょう。

os.rmdir()で指示した”testdir_1_rename”のフォルダが削除されています。
“testdir_2″は削除指示を行っていない為、削除されていません。

ファイルの削除

フォルダの削除は「os.remove(“ファイルのパス”)」で行います。
作業フォルダの直下に、以下の内容でremove.pyを作成して実行してみてください。

import os
os.remove("mkdir.py")
print("Completed")

ターミナルには前回同様、print文で指示した「Completed」しか出力されません。
では、remove.pyが存在するフォルダを見てみましょう。

os.remove()で指示した”mkdir.py”が削除され、無くなっているのが確認できます。
その他のファイルは削除指示をしていない為、削除されていません。

ファイル・フォルダ名のリストを取得

最後に、現在の作業フォルダにどんなフォルダ・ファイルが存在するかを調べてみましょう。
フォルダのファイル名・フォルダ名の一覧を取得は「os.listdir(“フォルダのパス”)」で行います。
作業フォルダの直下に、以下の内容でlistdir.pyを作成して実行してみてください。

import os
filelist = os.listdir(".")
for filename in filelist:
    print(filename)

実行してみると、ターミナルに以下の内容が出力されます。

listdir.py
remove.py
rename.py
rmdir.py
testdir_2

変数filelistに対し、os.listdir()で取得したファイル・フォルダ名の一覧を格納し、
その内容をfor文で１つずつ取り出してprint()で表示しています。
エクスプローラーで確認すると、上記の内容が正しいことがわかります。

いかがでしょうか。フォルダやファイルの操作を Python で出来るようになると、より実践的なプログラムに近づきます。フォルダやファイルの変更・削除等を行う性質上、取り扱いに注意しながら使用してください。