プログラミング上達のコツは学習初期段階でとにかく手を動かしてコーディングすることです。
本シリーズでは Python の初学者に向けたコーディング問題を出題します。
第2回は 変数の基本的な操作(代入、参照、上書き)を学習します。
ーー 変数について詳しく知りたい方は、Python 基礎 第2回 変数の基礎 を確認してください ーー
それでは、コーディング指示に従ってコーディングしてみましょう!
学習の進め方
- プログラム説明および目的を確認し、どのようなプログラムで何を学ぶかイメージしましょう。
- コーディング指示に従ってコーディングをします。
もし分からなければ、コード例を確認しても良いです。 - 自分の出力結果と出力結果例を比較してみましょう。
- コード例を確認し、自分のコードと比較してみましょう。
コード例は「あくまでも例」なので完全に一致する必要はありません。 - 最終的にはコーディング指示だけでコーディングできるよう、繰り返し練習しましょう。
Python コーディング問題1:年齢の表示
プログラム説明
このプログラムは、変数を使って年齢を表示します。
目的
Python における変数の基本的な操作(代入、参照、上書き)を学びます。
変数の代入、参照、上書き
変数の代入
変数名 = 値
※プログラミングでは「=」は左辺と右辺が等しいという意味ではありません
変数の参照
変数名
変数の上書き
(変数の)代入をした後に)変数名 = 値
コーディング指示
新しい Python ファイル age_management.py を作成する
- 任意のエディタを開き、新しいファイルを作成します。
- ファイル名を age_management.py として保存します。
以下の手順に従ってプログラムを作成してください。
- 変数
age
に25
を代入する。 print
関数を使用してage
の値を表示する。- 表示メッセージ: “年齢は 25 歳です。”
- 変数
age
の値を30
に上書きする。 print
関数を使用して再度age
の値を表示する。- 表示メッセージ: “実際の年齢は 30 歳です。”
出力結果例
タップして出力結果例を表示
年齢は 25 歳です。
実際の年齢は 30 歳です。
Python コード例
タップしてコード例を表示
# 変数 age に 25 を代入
age = 25
# 変数 age の参照
print("年齢は", age, "歳です。")
# 変数 age の上書き
age = 30
# 変数 age の再参照
print("実際の年齢は", age, "歳です。")
Python コーディング問題2:所持金の管理
プログラム説明
このプログラムは、変数を使って所持金を管理し、表示します。
目的
Pythonの変数の基本的な操作(代入、参照、上書き)を学びます。
コーディング指示
新しい Python ファイル money_management.py を作成する
- 任意のエディタを開き、新しいファイルを作成します。
- ファイル名を money_management.py として保存します。
以下の手順に従ってプログラムを作成してください。
- 変数
money
に1000
を代入する。 print
関数を使用してmoney
の値を表示する。- 表示メッセージ: “所持金は 1000 円です。”
- 変数
money
の値を500
に上書きする。 print
関数を使用して再度money
の値を表示する。- 表示メッセージ: “買い物後の所持金は 500 円です。”
出力結果例
タップして出力結果例を表示
所持金は 1000 円です。
買い物後の所持金は 500 円です。
Python コード例
タップしてコード例を表示
# 変数 money に 1000 を代入
money = 1000
# 変数 money の参照
print("所持金は", money, "円です。")
# 変数 money の上書き
money = 500
# 変数 money の再参照
print("買い物後の所持金は", money, "円です。")
Python コーディング問題3:ゲームのキャラクター設定
プログラム説明
このプログラムは、RPGゲームのキャラクター情報(レベル、名前、所持金)を管理し、表示します。
目的
Python の変数の基本的な操作(代入、参照、上書き)を学びます。
コーディング指示
新しい Python ファイル character_management.py を作成する
- 任意のエディタを開き、新しいファイルを作成します。
- ファイル名を character_management.py として保存します。
以下の手順に従ってプログラムを作成してください。
- 変数
level
に1
を代入する。 - 変数
character_name
に"勇者"
を代入する。 - 変数
gold
に100
を代入する。 print
関数を使用して以下のメッセージを表示する。- レベル: 1
- キャラクター名: 勇者
- 所持金: 100 ゴールド
- 変数
level
の値を2
に上書きする。 - 変数
gold
の値を150
に上書きする。 print
関数を使用して以下のメッセージを表示する。- 新しいレベル: 2
- 更新後の所持金: 150 ゴールド
出力結果例
タップして出力結果例を表示
レベル: 1
キャラクター名: 勇者
所持金: 100 ゴールド
新しいレベル: 2
更新後の所持金: 150 ゴールド
Python コード例
タップしてコード例を表示
# 変数 level に 1 を代入
level = 1
# 変数 character_name に "勇者" を代入
character_name = "勇者"
# 変数 gold に 100 を代入
gold = 100
# 変数の参照と表示
print("レベル:", level)
print("キャラクター名:", character_name)
print("所持金:", gold, "ゴールド")
# 変数の上書き
level = 2
gold = 150
# 変数の再参照と表示
print("新しいレベル:", level)
print("更新後の所持金:", gold, "ゴールド")
まとめ
第2回目では、Pythonの「変数」について学びました。変数を使うことで、データを一時的に保存したり、あとでその値を変更したりすることができます。今回は、変数の基本操作である「代入」「参照」「上書き」を理解し、簡単なプログラムを通して実践しました。
重要なポイントをおさらいしましょう:
- 変数の代入
変数に値を設定すること。age = 25
など、左側が変数名、右側が値です。 - 変数の参照
代入した変数の値を使うこと。print(age)
でage
の中の値を表示します。 - 変数の上書き
すでに代入された変数に新しい値を設定すること。age = 30
で、age
の値を更新します。
変数を使うことで、プログラムに柔軟性を持たせることができるようになります。プログラミングを続ける上で、これらの操作は非常に基本的でありながら重要なスキルです。次回も引き続き、実際に手を動かして、変数の扱い方に慣れていきましょう!
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