Python コーディング問題 第9回『 if elif else 文 1』

プログラミング上達のコツは学習初期段階でとにかく手を動かしてコーディングすることです。
本シリーズでは Python の初学者に向けたコーディング問題を出題します。
今回は if elif else 文を学習します。コーディング指示に従ってコーディングしてみましょう!

目次

学習の進め方-

  1. プログラム説明および目的を確認し、どのようなプログラムで何を学ぶかイメージしましょう。
  2. コーディング指示に従ってコーディングをします。
    もし分からなければ、コード例を確認しても良いです。
  3. 自分の出力結果と出力結果例を比較してみましょう。
  4. コード例を確認し、自分のコードと比較してみましょう。
    コード例は「あくまでも例」なので完全に一致する必要はありません。
  5. 最終的にはコーディング指示だけでコーディングできるよう、繰り返し練習しましょう。


Python コーディング問題 1:if文を使った電子マネーのチャージプログラム

プログラム説明

このプログラムは、ユーザーに電子マネーの残高と希望するチャージ額を入力してもらい、残高が希望するチャージ額未満の場合に自動でその額をチャージし、最終的な残高を表示します。

目的

if文を使用して条件に応じた処理を行う方法を学びます。

コーディング指示

新しい Python ファイル charge_balance.pyを作成する

  1. 任意のエディタを開き、新しいファイルを作成します。
  2. ファイル名を charge_balance.pyとして保存します。

以下の手順に従ってプログラムを作成してください。

  1. 変数 balanceinput 関数を使用してユーザーに電子マネー残高を入力してもらい、int 関数で整数に変換してください。
  2. 変数 charge_amountinput 関数を使用してユーザーに希望するチャージ額を入力してもらい、int 関数で整数に変換してください。
  3. if文を使用して、残高が希望するチャージ額未満の場合に、自動でその額をチャージしてください。
    • チャージした場合は、チャージ額を含むメッセージを表示してください。
  4. 最終的な残高を表示してください。

出力結果例

タップして出力結果例を表示

電子マネー残高を入力してください -> 3000
希望するチャージ額を入力してください -> 5000
5,000 円チャージしました。
電子マネー残高:8,000円

Python コード例

タップしてコード例を表示
# ユーザーに電子マネー残高を入力してもらう
balance = int(input("電子マネー残高を入力してください -> "))

# ユーザーに希望するチャージ額を入力してもらう
charge_amount = int(input("希望するチャージ額を入力してください -> "))

# 残高が希望するチャージ額未満の場合、指定された額をチャージ
if balance < charge_amount:
    balance += charge_amount
    print(f"{charge_amount:,} 円チャージしました。")

# 最終的な残高を表示
print(f"電子マネー残高:{balance:,}円")


Python コーディング問題 2:if else文を使った試験の合否判定プログラム

プログラム説明

このプログラムは、ユーザーに試験の点数を入力してもらい、合否を判定します。80点以上の場合は「合格」、80点未満の場合は「不合格」と表示します。

目的

if else文を使用して条件に応じた処理を行う方法を学びます。

コーディング指示

新しい Python ファイル exam_result.pyを作成する

  1. 任意のエディタを開き、新しいファイルを作成します。
  2. ファイル名を exam_result.pyとして保存します。

以下の手順に従ってプログラムを作成してください。

  1. 変数 scoreinput 関数を使用してユーザーに試験の点数(0~100)を入力してもらい、int 関数で整数に変換してください。
  2. if else文を使用して、点数が80点以上の場合は「合格」、80点未満の場合は「不合格」と表示してください。

出力結果例

タップして出力結果例を表示

試験の点数を入力してください(0~100)-> 90
あなたの点数は 90 点です。合格です!

Python コード例

タップしてコード例を表示
# ユーザーに試験の点数を入力してもらう
score = int(input("試験の点数を入力してください(0~100)-> "))

# 点数に応じて合否を判定
if score >= 80:
    print(f"あなたの点数は {score} 点です。合格です!")
else:
    print(f"あなたの点数は {score} 点です。不合格です。")


Python コーディング問題 3:if elif else文を使った月の季節判定プログラム

プログラム説明

このプログラムは、ユーザーに月を入力してもらい、入力された月に応じて季節を判定します。1~3月は「冬」、4~6月は「春」、7~9月は「夏」、10~12月は「秋」と表示します。

目的

if else文を使用して条件に応じた処理を行う方法を学びます。

コーディング指示

新しい Python ファイル season_check.pyを作成する

  1. 任意のエディタを開き、新しいファイルを作成します。
  2. ファイル名を season_check.pyとして保存します。

以下の手順に従ってプログラムを作成してください。

  1. 変数 monthinput 関数を使用してユーザーに月(1~12)を入力してもらい、int 関数で整数に変換してください。
  2. if else文を使用して、月に応じて以下のように季節を判定してください:
    • 1~3月は「冬」
    • 4~6月は「春」
    • 7~9月は「夏」
    • 10~12月は「秋」
    • 1~12以外の値が入力された場合は「無効な月です。1~12の範囲で入力してください。」と表示してください。

出力結果例

タップして出力結果例を表示

今は何月ですか?1~12 を入力してください -> 12
12月は秋です。

Python コード例

タップしてコード例を表示
# ユーザーに月を入力してもらう
month = int(input("今は何月ですか?1~12 を入力してください -> "))

# 月に応じて季節を判定
if 1 <= month <= 3:
    print(f"{month}月は冬です。")
elif 4 <= month <= 6:
    print(f"{month}月は春です。")
elif 7 <= month <= 9:
    print(f"{month}月は夏です。")
elif 10 <= month <= 12:
    print(f"{month}月は秋です。")
else:
    print("無効な月です。1~12の範囲で入力してください。")
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この記事を書いた人

職業訓練校 エヌ・キャリア・アカデミー 講師の竹内です。
主にWebアプリケーション開発講座を担当しています。
初学者の方へ向けて、これからIT業界を歩んでいくための “その人なりの基準やものさし” を持てるような講義を心掛けています。
SE Mediaでも初学者の方がWebアプリケーション制作に役立つ記事を発信していきます!

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